メールマガジンとっとり雑学本舗


第425号(2004年12月03日)「とっとり豆知識」より

 ●世界にひとつだけの万年筆

   鳥取駅前に店舗を構える「万年筆博士」といえば、多くのメディアにも
  登場しているので県外の読者のかたもご存じかもしれませんが、この度こ
  の「万年筆博士」の手づくり職人である田中晴美さんが、「卓越した技能
  者(通称:現代の名工)」として表彰されました。

   これは、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の地位の向
  上と技能水準を向上させることを目的に、我が国の最高水準の技能者を厚
  生労働大臣が表彰している制度。

   田中さんは、万年筆のペン先調整から軸まで、すべての製作工程を独り
  でこなします。特に、キャップを締めるためのねじ山をつくる「ねじ切り」
  の技能に優れ、万年筆の周囲1周につき4箇所のねじ山入り口(よやま)
  を設けることで、どの向きでキャップを入れてもスムーズに締めることが
  できるという優れもの。

   さらに、カルテ(注文書)により依頼主の筆跡を見て筆圧や癖を見抜き、
  その人に最適の万年筆を作られますので、それはまさに世界にひとつだけ
  の万年筆なのです。

   このこだわりにより、国内の著名人をはじめアメリカ、イギリス等海外
  にも熱心なユーザーがいらっしゃいます。

   万年筆の素材は、エボナイト、セルロイド、べっ甲、水牛などから選ぶ
  ことができますので、興味を持たれたかたは、下記リンクより資料請求を。

   ただし、この手づくり万年筆は、今注文しても約1年後の完成となりま
  すので、「早速注文して来年の年賀状を書こう!」と思ってもそれは無理。
  再来年の年賀状からとなります。

   実は私は万年筆が好きで、起案文書(役所で上司の決裁を受けるための
  書類)は必ず万年筆で書いています。・・・といっても、安物ですが。

   いつの日かこの手づくり万年筆を手に入れて、起案するぞ・・・と思っ
  ていたのですが、手書き文書不要の電子決裁が導入されるとのことでそれ
  も夢と消えそうです。

   さて、下記リンクサイトにおいては、お客さんと万年筆博士とのコミュ
  ニケーションツールとなっている「HAKASE通信」もご覧いただけま
  す。これを読むと万年筆博士のこだわりを垣間見ることができますので、
  ぜひご覧ください。

   ワープロ文字が氾濫する世の中。だからこそ、味のある万年筆の手書き
  文字に惹かれるのかもしれません。
                                (T)

    ○万年筆博士
      http://www.fp-hakase.com/