●軽自動車保有率1位を堅持 統計データから見えてくるもの
東京ではあまり見かけない黄色ナンバー・軽自動車も、鳥取では実によ
く見かけます。それもそのはず、先週16日に全国軽自動車協会連合会が
発表した今年3月末現在の都道府県別軽自動車保有率で、鳥取県は今年も
堂々の第1位となりました。
100世帯当たりの保有台数は93.5台。最低の東京都が10.2台
ですから、実に9倍以上。見た目の実感を、データが如実に裏付けていま
す。ということは、鳥取県には軽自動車が一家に1台。これに普通乗用車
を加えれば、一家に数台の車があるということです。もっともこれは平均
で、一人に1台のマイカーがある世帯もあるということなのでしょう。
では、鳥取県がなぜ軽自動車の普及率が高いのか。鳥取県をはじめ、普
及率上位の島根県、佐賀県と、下位の東京都、神奈川県、大阪府とで、関
連するデータを比較してみることにします。
まず、要因として語られることの多い女性の就業率。鳥取県は全国3位
と高く、島根県は10位、佐賀県も15位と、いずれも平均を上回ってい
ます。これに対して神奈川県は42位、大阪府は46位ですから、軽自動
車が手軽な通勤手段として、確かに就業率との相関関係がありそうです。
また、家が広くなければ何台も車を保有することはできません。上位県
はいずれも持ち家率が高く、持ち家の延べ面積も(敷地面積ではないもの
の)同じ傾向にあり、下位県はその逆です。
世帯当たりの貯蓄現在高では、東京都の2位をはじめ、下位県が軒並み
平均以上であるのに対し、上位県はいずれも平均以下。これらの県には、
普通乗用車に比べて初期投資や維持費が安い軽自動車を選択する堅実さが
あるのかもしれません。
なんとなく味気ない統計数字でも、想像し、組み合わせ、検証してみる
と、いろんなことが見えてきます。もっとも、軽自動車普及率については、
総人口との相関関係が最も高いようですが・・・
さて、今年は5年に一度の国勢調査の年。この調査はわが国の最も基本
的な統計調査で、10月1日に全国一斉に行われます。「統計で見える現
代、見すえる未来」、みなさんのご理解とご協力をお願いします。
(E)
○全国軽自動車協会連合会ホームページ
http://www.zenkeijikyo.or.jp/
○鳥取県統計課「国勢調査」のページ
http://www.pref.tottori.jp/tokei1/kokusei2005/index.htm
○100の指標からみた鳥取県
http://www.pref.tottori.jp/tokei1/toukei_index/jigyougaiyou/data_100noshihyou.htm
*記事中の都道府県順位は、当指標の平成16年度版を使用しました。