メールマガジンとっとり雑学本舗


第545号(2006年03月10日)「とっとり豆知識」より

 ●究極の卵かけご飯を作ろう

   昨年、島根県の吉田町で「にほんたまごかけごはんシンポジウム」なる
  ものが開催されたというニュースを耳にしました。このシンポジウムでは
  「日本たまごかけごはん楽会」の設立が宣言されるなど、大きな盛り上が
  りをみせたといいます。また、吉田町では卵かけご飯専用の醤油「おたま
  はん」まで売られているとか。

   子どもの頃、朝食のメニューは「みそ汁と卵かけご飯」と決めていたほ
  ど卵かけご飯好きの私。このニュースを聞いてふと思ったのが「究極の食
  材で卵かけご飯を作ったらどんな味だろう」。というわけで今回は鳥取県
  の食材を使って究極の卵かけご飯作りに挑戦しました。

   まずは肝心の卵探しです。インターネットや本で探した結果、見つけた
  のが八頭町にある大江ノ郷牧場の「天美卵」。この牧場では、鶏においし
  い卵を産んでもらおうと、鶏を広い土地で放し飼い(現在は鳥インフルエ
  ンザ予防のため、広くて日当たりのよい屋内での飼育らしいですが)する
  など鶏にとって快適な環境作りを心がけているとか。また、餌はカニ殻や
  魚粉など天然の原料を混合してあたえているそうです。

   さっそく申し込んだところ、人気商品らしく注文が混み合っていて発送
  まで少し時間がかかるとのこと。数日後、届いた卵を割ってみると黄身が
  こんもり盛り上がっていて見るからにおいしそうです。さらにこの黄身、
  箸でつまむことができました。おいしい卵かけご飯ができそうです。

   次は醤油探しです。今回選んだのは倉吉の赤瓦6号館、桑田醤油醸造所
  の再仕込醤油です。再仕込醤油とは山口県を中心に九州から山陰にかけて
  作られる醤油で、一般の醤油は麹を食塩水で仕込むのに対し、再仕込醤油
  は麹を生醤油で仕込むのだそうです。買ってきて一口舐めたところ、濃厚
  な味ながら単に塩辛いだけでなく、ほんのり甘みがありました。天美卵と
  合わさるとどんな味になるのでしょう。期待が膨らみます。

   最後はお米です。実は私の実家、農家をやっていてお米は売るほどあり
  ます。また、自分で言うのも何ですが、実家のお米はなかなかのおいしさ
  です。聞くところによると、実家がかなりの山奥にあるため、昼夜の気温
  差が激しく、おいしいお米ができるのだとか。今回はこのお米を江府町産
  の「奥大山の水」で炊きあげました。これで役者はそろいました。次はい
  よいよ卵かけご飯の実食です。気になるお味は…。

   究極でした。鳥取県の東・中・西部の逸品が絶妙なハーモニーを奏でる
  この卵かけご飯は、一口頬張ると卵と醤油の濃厚な味が口いっぱいに広が
  ります。おいしくて2杯もおかわりしてしまいました。たかが卵かけご飯、
  されど卵かけご飯、卵かけご飯の奥深さを改めて知った日曜の午後でした。

                                (X)
    ○大江ノ郷牧場(天美卵)
      http://www.oenosato.com/
    ○桑田醤油醸造所
      http://www.apionet.or.jp/~kuwata/
    ○「奥大山の水」
      http://www.toriton.or.jp/~s-kohfu/bussan/okudaisen.htm