メールマガジンとっとり雑学本舗


第570号(2006年06月20日)「きょうの鳥取県」より

 ●三朝温泉街をそぞろ歩き

   三朝温泉にある三朝橋に、三徳山開山1300年祭の一環として「竹灯
  ろう」が灯されていると聞きつけ、妻と二人で夜の温泉街に出かけてきま
  した。

   考えてみると中部に住んでいる筆者にとって、三朝の温泉宿に泊まるの
  は希なこと。県外の温泉地や行楽地などへ旅行で出かけた際などは、周辺
  の散策をするのですが、暗くなってからの三朝の温泉街をそぞろ歩いた経
  験はほとんどありません。

   そんなことを考えながら、三朝の温泉街の中を流れる三徳川の河川敷に
  ある駐車場に車を止め、まずは「かじか橋」へ。特徴のある鳴き声でカジ
  カ蛙たちが出迎えてくれました。もともと三徳川は、温泉街らしさを感じ
  させる情緒を与えていますが、このカジカ蛙の鳴き声は、さらにこの「ら
  しさ」を盛り上げます。この美しい鳴き声は7月頃まで続くそうです。

   さて、まだ空が暗くなりきっていない7時半頃の「かじか橋」。ここで
  筆者はカップルの多さにビックリしました。「一人で来なくてよかった」
  とカメラを片手に取材をしていた筆者は心底思いました。

   かじか橋を中央まで進むと、昨年の10月にできた「かじかの湯」とい
  う足湯があります。自由に無料で入れる足湯で、筆者も妻と一緒に入って
  みました。
      
   今まで何度か足湯体験したことがありますが、この晩のこの足湯は筆者
  にとって今までで一番心地よく感じられました。ロケーションもさること
  ながら温泉自体の温度も丁度よく、心身共に解放される気分でした。

   足湯に浸かっていると観光客とおぼしき浴衣姿の人たちが、下駄を「カ
  ランコロン」といい音をさせながら通り過ぎていきます。「ああ、足湯が
  ある」という感じで通りすぎる人達の目にとまるので、ちょっと気恥ずか
  しさもあったりします。

   世界屈指のラドン泉として有名な三朝温泉を気軽に楽しめますので、ド
  ライブの途中などで通りかかった際は、ぜひ、タオル持参でご利用くださ
  い。

   15分ほど足湯に浸かり気持ちよくなったところで、目的である三朝橋
  へと三徳川を左手に見ながら歩き出すと、ここでもカップルや観光客など
  の人がそぞろ歩いていました。「結構人出があるんだなあ」と思いつつ、
  ゆっくり歩いて10分ほどで三朝橋に到着しました。

   三朝橋の欄干には、竹を切り抜いて作った竹灯ろうが並んでいました。
  灯ろうには、投入堂の絵と「三徳山開山1300年祭」の文字が描かれた
  和紙が張ってあります。温泉街の風情を壊さず、さりげなく1300年祭
  をPRしていて好感がもてます。この灯籠は今月は25日までの設置で、
  8月と10月にも同じものの設置を予定しているそうです。

   灯籠をじっと見ていて、ふと気づいたのは車の往来の少なさです。以前
  であれば車で温泉街を通過するには、この三朝橋などを通る必要があった
  のですが、昨年完成した県道21号線の三朝トンネルにより温泉街への車
  の流入が減って、歩きやすくなっていることに改めて感心しました。

   結局、足湯の時間も合わせて、小一時間散策しましたが、妻の満足度は
  結構高かったです。筆者ものんびりできてよかったと思いました。みなさ
  んも三朝温泉で夏の夜のそぞろ歩きをしてみてはいかがでしょうか。
 
                                (R)