●鳥取県の戦国時代史が明らかに〜鳥取県史ブックレットを発行〜
天正9(1581)年7月、織田信長の命令を受けた羽柴秀吉(後の豊
臣秀吉)は、数万の大軍を率いて因幡に進出し、毛利方の吉川経家のこも
る鳥取城を包囲。そして、城内への兵糧補給を断ち切る作戦を敢行。城内
の経家は毛利からの援軍を待ちますが、ほんの3カ月余りで鳥取城は落城、
そして経家は無念の自害へ・・・
この鳥取城をめぐる織田と毛利の攻防戦は、戦国時代を代表する戦争と
してこれまでも数多くの書物で取り上げられてきました。しかし、その大
半は飢えで苦しむ鳥取城内の悲惨さや、吉川経家の切腹などの場面に関心
が集中し、その全体像は明らかにされていませんでした。
県の県史編さん室では、昨年度に山口県岩国市や山口市で調査を行い、
活字化されていない戦国時代の鳥取関係史料約200点を確認。これら同
時代の確実な史料に基づき、新たな視点で織田・毛利戦争の全体像の解明
を進めてきました。
例えば、秀吉の包囲網が「三重の包囲網」ともいうべき強固なものだっ
たこと。天正7年の毛利方武将の寝返りや天正8年の因幡国内の交通路封
鎖によって、鳥取城の周囲にはいくつもの強固な「壁」ができ、天正9年
の兵糧攻めの際には毛利の援軍は因幡国内に入ることすらできなかったの
です。
またこの包囲網に対し、毛利方の吉川元春は兵糧や兵員を海上輸送する
ため、石見国(島根県)の浜田や江津の港に船の調達を命じます。しかし、
うまくいかず、鳥取城の救援は絶望的となっていくのです・・・
この度、このような従来の文献ではほとんど触れられていない、鳥取城
以外の諸地域の動きを盛り込みながら織田・毛利戦争の実像に迫った鳥取
県史ブックレット(小冊子)第1弾がついに完成し、来週18日(月)に
発行されます。
秀吉のさまざまな策略やこれまで知られていなかった毛利軍の動きが垣
間(かいま)見え、何故鳥取城が落城してしまったのかがうかがえるこの
一冊。難しい漢字や名前にはていねいにふり仮名も振ってあり、読みやす
く仕上がっています。ぜひご覧ください。
(B)
○鳥取県史ブックレット「織田VS毛利−鳥取をめぐる攻防−」
頒布価格:500円(A5版96頁)
頒布場所:県民室、県内各総合事務所県民局
(6月18日(月)から頒布開始)
○お問合せ先
県庁総務課県史編さん室
電話:0857−26−7632
Eメール:okamuray@pref.tottori.jp
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=9442
○新鳥取県史巡回講座・編さん協力員募集説明会
このブックレットの内容と県史編さん協力員(ボランティア)
の募集の説明会を開催します。(入場無料)
【日時・会場】
・西部:平成19年6月22日(金)午後7時〜8時半
米子コンベンションセンター 第7会議室
・中部:平成19年6月23日(土)午後2時〜3時半
県立倉吉体育文化会館 小研修室
・東部:平成19年6月24日(日)午後2時〜3時半
鳥取県立図書館 大研修室 |
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