●世界が認めた鳥取の名水
環境省が名水100選に指定した「天の真名井(あめのまない)」をは
じめ、県内のいたるところに名水が存在する鳥取県は、きれいな水、おい
しい水に恵まれています。
水がおいしいということは、単にそれだけでなく、お米などの作物やそ
の水を使って作る料理などもおいしくなります。
先月、うれしいことに鳥取で製造されている「水」が世界に認められる
という快挙を成し遂げました。
鳥取市気高町の株式会社ヤスオカが製造・販売するナチュラルミネラル
ウォーター「宝喜の水」が、モンドセレクション国際品質選考会2007
年度審査会において、ノン・アルコール、ソフト・ドリンク飲料部門で、
何と「最高金賞」を受賞したのです。
「モンドセレクション」とは、1961年にベルギーで創設された「世
界食品オリンピック」とも訳される食品コンクールで、原材料や味覚、衛
生面などの項目で審査します。100点満点で採点し、95点以上の食品
に最もランクの高い最高金賞が贈られます。毎年世界各国の食品メーカー
などが自信作を出品する権威あるコンクールです。
ところで、驚いたことに(株)ヤスオカは食品会社として創業された訳
ではなく、もともとは建築板金専門の会社でした。しかし、建設業界の先
行きに不安を感じた安岡社長は温泉の採掘を始め、地下1300メートル
に湧く47度の源泉を掘り当て、平成15年に天然かけ流し温泉「宝喜温
泉館」を開業しました。
その温泉掘削の際に地下250メートルの花崗岩の隙間にある水脈を発
見し、その水を開館当初は無料で振る舞っていたそうです。
大変評判がよかったため、水質を細かく分析した結果、ミネラルが豊富
な軟水であるということ以外に、優れた水であることが判明したため、昨
年4月から「宝喜の水」として販売を開始しました。
(株)ヤスオカでは、この水の持つ成分をできるだけ逃さないように、
徹底した品質・衛生管理のもとに製造しています。空気中の雑菌が混ざら
ないよう、ペットボトルに注がれる直前まで一切空気に触れないようにし、
原水が良いため、加熱処理せず、ろ過処理のみとのこと。このため、品質
表示にもナチュラルミネラルウォーターと表示することができます。
通常、ミネラルウォーターは加熱処理やオゾン殺菌、紫外線殺菌など様
々な手を加えられるため、製造過程で地下から汲み上げたときの自然な状
態がどんどん失われてしまいます。
販売当初は、なかなか売れなかったそうです。しかし、品質に絶対の自
信を持っていた安岡社長はモンドセレクションに出品し、見事に最高金賞
を受賞しました。これは、安岡氏のこの水に対する愛情やこだわりが、世
界を認めさせたのだと思います。
県内の食品で、モンドセレクションを受賞したのは「宝喜の水」が初め
てですが、世界に挑戦できる食品は県内には他にもまだたくさんあります。
これをきっかけに、世界に認められる食品がどんどん増えて欲しいですね。
それにしても、毎日蒸し暑い日が続きます。宝喜の水を飲んで、仕事を
放棄しないようがんばろう!
(Q)
○株式会社ヤスオカ
http://www.houki-onsen.com/