●たたら製鉄の発展を支えてきた和牛たち
前回と前々回、鳥取県と和牛の深い関係について紹介してきましたが、
もう一つ、近世のたたら製鉄の発展との関わりも見逃すことができません。
たたら製鉄とは、大型のふいごで風を送り木炭を燃やして砂鉄を製鉄す
る古来から伝わる技術です。鳥取県でも、日野地域を中心に若桜や三朝な
ど県内の広い地域で行われていました。
特に日野地域におけるたたら生産地では、材料となる砂鉄や薪炭、出来
上がった鉄などを運搬するのに、牛たちが重要な役割を果たしていました。
また、薪炭用に伐採された後の山林は、火入れをして牛の放牧に利用され
たそうです。
こうして、製鉄業を中心に早くから開けた貨幣経済の一環として牛が商
品化され、放牧を中心に先進的な産牛地が形づくられていったのです。
鳥取県の和牛は、農村の人々の生活と密接に結びついていたのはもちろ
ん、地域の文化や信仰から主要産業まで、本県の発展を実にさまざまな面
で支えてきたんですね。
(AK)
○とっとり雑学本舗第632号
「全共出品牛の先祖を遡ると・・・」
http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/632_4.htm
○とっとり雑学本舗第633号
「鳥取開催の和牛全共ならではの粋なはからい」
http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/633_3.htm