●日本初のジオパークを目指す山陰海岸
当本舗でも何度か取り上げられてきた浦富海岸は、この3月で「国の名
勝及び天然記念物」に指定されてから80周年を迎えます。かつて、文豪
の島崎藤村や漢詩人・歴史地誌学者の国府犀東(こくぶさいとう)をも魅
了した浦富海岸。その美しさは、80年の時を経た現在も変わるものでは
ありません。
今、この浦富海岸を含む山陰海岸の魅力を広く世界にアピールしようと、
「世界ジオパークネットワーク」加盟に向けた取り組みが県境を越えて進
められています。
「ジオパーク」という言葉はちょっと聞き慣れないかもしれませんが、
「科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む
一種の自然公園」のこと。同ネットワークは、地質遺産を保護し、研究す
るとともに、教育や地域の振興に生かそうと、2004年にユネスコの支
援により設立されました。
ネットワーク加盟の条件は、ジオパーク運営のための地域組織を設置し、
地質遺産を活用して地域の発展を目指すことや、地質遺産を保護・保存す
ることなどです。現在、中国、ヨーロッパを中心に53ヶ所が加盟してお
り、日本での加盟はまだないことから、近年、全国各地で加盟に向けた動
きが活発になってきました。
昨年12月には、ネットワーク加盟を目指す国内の14地域が集結し、
「日本ジオパーク連絡協議会」が発足、加盟に向けての情報交換等を行っ
ています。
山陰海岸でも、鳥取県、兵庫県、京都府、地元市町、民間団体等が連携
し、昨年7月に「山陰海岸ジオパーク推進協議会」を設立、加盟に向けた
準備を進めています。
県地域資源振興室によると、「山陰海岸は、日本列島が形成された際の
プロセスが確認できる数少ない場所の一つであり、ジオパークとしての価
値は十分にある。加盟すれば世界的な知名度が高まるのはもちろん、環境
保全、教育、観光など地域の活性化に幅広いメリットがある。平成21年
中の加盟を目指したい。」とのことです。
また、加盟実現のためには、国内外での山陰海岸の認知度向上や地域の
協力も不可欠とのこと。この春には、風景を楽しむのはもちろん、自然の
学習も兼ねて山陰海岸を訪れてみてはいかがでしょうか。その美しさと価
値に直接触れれば、皆さんも周囲に宣伝したくなること間違いなしです。
(FM)
○日本ジオパーク連絡協議会
http://www.gupi.jp/jgn/top.html
○山陰海岸ジオパーク推進協議会
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=77790
○県政だより・2007年8月号
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=68202
○岩美町観光課
http://www.iwami.gr.jp/information/section/kanko/
※「観光情報」の山陰海岸ジオパーク推進協議会のページをご覧
ください。