第83号(2001年05月22日)「編集部の週末レポート」より
●唐川湿原のカキツバタが咲き始めました。
「いずれ菖蒲か杜若(かきつばた)」とは、物の区別のつきにくいこと
をたとえた言葉ですが、確かに、アヤメとカキツバタとハナショウブが一
目で見分けられる人は少ないでしょう。
かく言う私も区別はできませんが、ものの本によりますと、カキツバタ
は湿地に生え、アヤメは水と関係なく、ハナショウブはその中間。花の大
きさは、ハナショウブが一番大きく、アヤメは小さい。葉はカキツバタが
最も幅広く、少し黄色がかり、アヤメは細く、ハナショウブは中央の葉脈
が太い、といったところでしょうか?
ちなみに、菖蒲湯に使われるショウブはサトイモ科の植物で、アヤメ科
のハナショウブとは全く異なります。
それはさておき、先週末、鳥取県東部の岩美町(いわみちょう)にある
唐川(からかわ)湿原で、自生するカキツバタを見てきました。
岩美町の唐川湿原は、京都市の大田の沢、愛知県刈谷市の小堤西池とと
もに“日本三大カキツバタ自生地”と呼ばれ、そのカキツバタ群落は国の
天然記念物にも指定されています。
満開にはまだ少し早いようで、想像していた一面紫色の湿原とは違い、
サワオグルマ(キク科)の黄色い花が一面を覆っていましたが、6月初旬
には、紫色のカキツバタが満開を迎えることでしょう。
湿原は、標高400m前後の谷間にあり、周囲を森に囲まれ、湿原のま
わりには散策道が整備されるなど、まるで“尾瀬”のよう、とまでは言わ
ないまでも、鳥取市の近くにこんな所があったのかと驚かされます。
鳥取市方面から行く場合は、稲葉山を抜けて岩美町に通じる道を、「う
えき村」「美歎(みたに)牧場」「日本海カントリークラブ稲葉山コース」
などの看板を目印に進み、ゴルフ場を過ぎてしばらく行くと、湿原への入
口手前100mのところに駐車場があります。
また、岩美町側から行く場合は、岩美から国府に抜ける主要地方道岩美
八東線を南に進むと、外邑(とのむら)集落のところに小さな看板があり
ます。看板を見落とさないようにそこを右折すると、約5kmで駐車場に
到着します。
(E)